ミナミヌマエビ・2

昨日の続きです。

残留農薬にやられたミナミヌマエビですが、救出活動が早ければ、息を吹き返す可能性があるので、何日か前に書いたことと重複する部分もありますが、今日はさらに詳細かつ具体的に書いておきます。

何らかの原因でミナミヌマエビが大量死した! と万が一にも思われている方は、ぜひとも環境を変えてしばらく様子を見てください。ミナミヌマエビは仮死状態から息を吹き返すことがあります。



では、わが家のエビの話です。
先週の金曜日、朝6時半頃に水草を入れた水槽にエビを移して、夜7時過ぎに帰宅して見たら6匹のうち4匹が仮死状態でした。

水槽に居たのは13時間です。。。

身体が大きめのエビ2匹はこの時点でまだ生きていましたが、1匹は弱りかけているのがはっきりとわかりました。

やはり、身体の大きさと農薬の及ぼす影響の度合いは比例するようです。

ちなみに、ミナミヌマエビの平均寿命は1年程度らしいですが、飼育環境によってはもっと長生きします。
わが家のエビは少なく見積もっても2年半は生きていました。(でも、そんなによれよれには見えませんでしたが・・・少し前に卵も産んでたし)
エビの年齢とかも関係するのでしょうか・・・そこらへんは、よくわかりません。

帰宅後に水槽で横たわっていた4匹のエビは網ですくい上げても、ぴくりとも動かず、完全に死んでいるように見えました。

完全に死んでしまったように見えたエビでしたが、たまたまこのとき、水の外には出さず、洗面器に水槽の水を少しだけ入れてそちらに移しました。
洗面器を揺すってみても、ただ水に揺られてぷかぷかしているだけで、何の反応もなかったです。

この状態で翌朝まで放置していたのは、はっきり言ってただの怠慢なのですが、、、そのおかげでエビは復活しました。

何時くらいから息を吹き返したのかはわからないのですが、家族の曖昧な証言では、朝6時半くらいには、すでに2匹のエビは起き上がっていたようです。

前日の夜、水槽の中に入れたままにした2匹のエビも朝7時くらいに仮死状態になっていたので、洗面器に移しました。
この時点では呼吸すらしていないように見えたのですが、1匹は3時間後くらいに横たわったままエラみたいな部分(?)だけは活発に動きだしました。
そこからちゃんと起き上がるまでにはしばらく(1時間くらい?)かかっています。

なので、ひと晩洗面器の中で過ごしたエビたちは、たぶん、朝5時過ぎくらいから少しずつ動き始めていたのではないかと思います。
そうすると、蘇生するまでに要した時間は、約10時間くらいでしょうか。
でも、これはずっと観察していたわけではないので、あくまでも推測です。

同じように仮死状態からエビが復活したのを目撃された方は、7時間くらいで生き返ったと書かれています。

ちなみに、いちばん長く仮死状態に陥っていたエビは、12時間以上全く動かない状態でした。このエビは、復活した日は夜までずっと、起き上がったり、横たわったり、を繰り返していて、仮死状態が長かった分だけ息を吹き返してから完全復活までの時間もかなりかかっていました。

この復活劇の翌日、洗面器の中で脱皮したエビがいたのですが、抜け殻の大きさを見る限り、たぶんこのエビではないかと思います。復活エビの中ではいちばん身体が小さく、色も白濁してしまっていたのですが、洗面器に入れたエサをいちばん食べていたのはこのコでした。

復活エビたちは洗面器の中で4日間生きていたのですが、水草残留農薬のことなどまるで気づいていなかったわたしは、そろそろ水槽に戻す準備をしようかな、と5日目の午前中に水草2本を洗面器に入れ、ナチュラルな環境に近づけた気になっていたのでした。。。

水草を入れてしばらくすると、苦しむどころか嬉しそうに洗面器の中で葉っぱの間を泳いで渡ったりして元気に動き回っているように見えたのですが、、、あれは、ただ苦しくて暴れていただけなのでしょうか・・・。
でも、そんなに神経質そうに興奮して動いていたわけでもなく、むしろ、今まで何も「足場」になるものがなくて動きづらかったのが、ようやく自然の環境に近づいて本来の動きができるようになった、という感じがしたのですが。。。

この水草を入れた日の夜、寝る前に洗面器をのぞきこんでエビの状態を確認しまいたが、まだみんな普通に見えました。
でも、水草の陰に隠れて見えづらいのもいたので、一度水草を取り出してもっときちんと確認してみればよかったです。今さらこんなこと言ってもしょうがないですが。。。

そして、翌朝6時過ぎに起きて洗面器をのぞいたら、全滅していました。

そのときになって、ようやく水草に原因があることに気づいたので、とりあえずバケツにエビを移しました。(バケツには、洗面器に足そうと思っていた水が少し入っていたので)
なんとかまた息を吹き返さないかと淡い期待を抱いて会社に出かけたのですが、家に戻ってバケツを見ても、みんな横たわったままでした。
(バケツに移してから12時間以上経過していました)
身体が変色していたものもいたし、白くなっているのもいました。せめて体の大きなエビだけでも生きていないかと、電気の下で確認してみましたが、やはりだめでした。


伝染病疑惑で水槽の大掃除をして、水草を変えたり、水を変えたりしてしまいましたが、結果的にはエビの命を縮めただけで、何だかやりきれません。。。

結局、病気が発生していたかどうかはわからないままですが、残留農薬のある水草と一緒に12時間以上も水槽に入れられても復活できたくらいだから、生きる力をちゃんと持っているエビたちだったのではないかと思います。

というわけで、エビが大量死しているように見えたとしても、決して陸に上げずに半日くらいは違う環境で様子を見てください。
水草などの原因がない場合は、水が合わなかったということだと思うので、違う水に入れる必要があります。