ワゴン車のカレー屋さん

品川の職場は、いわゆるオフィス街にあるので、周りにレストランやカフェがほとんどありません。
そのかわり、お昼どきになると移動販売のワゴン車が2、3台、隣のビルにやってきて、お弁当を売っています。
この砂漠のようなオフィス街でお昼休みの労働者のハートを独占しているのが、ハベリというインドカレー屋さんです。このワゴンの前だけ、いつも行列ができています。
なぜ皆のハートをこんなにもわしづかみにしているのか? もちろんカレー自体もおいしいのですが、やはりワゴン車の中でインド人のおじさんが焼くあつあつのナンを目当てにしている人が多い気がします。

真夏のくそ暑い日でさえ、狭苦しいワゴン車のなかで、パタパタとてのひらにナンを打ちつけては窯に投げ入れるおじさんはあっぱれでした。
ナンは焼きたてじゃなきゃダメなんだ、という職人魂がステキです。

しかも、この店のナンはでかいのです。インド料理のレストランで出るような、お皿からはみだすほどの大きさのナンを、無造作に折りたたんで茶色い紙袋にぽいと入れてくれます。テイクアウトのランチだからってナンのサイズを小さくしたりしない、実直な感じが好きです。

こんな大きなナンとカレーのセットが600円なんてお値打ちです。
ただ、ちょっと量が多すぎるので(わたしには)、がんばって完食すると、午後から怖ろしいほどの睡魔に襲われるのが悩みの種ではありますが。。。