続・ニッポンジンは生(なま)が好き
昨日の続きです。
では、「生チョコ」は英語で何と言うのでしょうか?
Soft chocolate? Chocolate with fresh cream?
これも訳すときにちょっと考えた覚えがあるのですが、、、結局、
ganache(ガナッシュ)
としました。
でも、ガナッシュはフランス語です。
英語に訳すのにフランス語を使うのはインチキ臭いですが・・・(笑)でも、日本語版ウィキペディアの「生チョコレート」の項目を英語版で見ると、Ganacheという見出しになるのです。
研究社の辞書には、説明的な訳語もありましたが、ganacheという訳語も出ています。
ちなみに、ガナッシュは、チョコレートに生クリームとか洋酒をたっぷり入れて柔らか〜い食感にしたものです。(日本人が「生チョコ」と呼んでいるものに近い)
ガナッシュは、英語文化圏の人々にとっても、日本人と同様に、舶来ものです。
日本語では外来語はカタカナ表記にするのが一般的ですが、英語はカタカナとかないので、基本的には「そのまま」取り入れてしまうことが多いようです。
例えば、布団は「futon」、旨みは「umami」という具合に。
なので、ganache(ガナッシュ)はganacheのままです。
日本語でも、「ガナッシュ」というカタカナ語は存在していますが、いつの間にやら「生チョコ」というすごい呼び名が発明され、しかも「生(なま)」の応用範囲はじわじわと拡がっているようです。
「生(なま)」という言葉には、食感の良さを表現する力もあるのだと思います。
生=柔らか
なのです。
生チョコの「生(なま)」は「生クリーム・チョコレート」の略なのかな? と思ったりもしましたが、やはり生ビールとかに通ずる正体不明のおいしい接頭語「生(なま)」のような気がします。
そもそも、「生クリーム」というのも意味わかんないですし・・・
ちなみに、
生クリーム:fresh cream
生ビール:draft(あるいはdraught) beer
です。
じゃあ、「生コンクリート」はおいしそうなのかよ? と言われると、困っちゃうんですが・・・。
生コンクリート:liquid concrete、wet concrete、fresh concrete・・・
調べてみたら、辞書によって訳語がバラバラでした。
でも、手触りは確かに柔らかそうです。。。