ムーンパイ

久々に再読した本です。

インカントリー

『インカントリー』(ボビー・アン・メイソン著/亀井よし子訳、ブロンズ新社

アメリカ南部を舞台に、主人公のサム(女の子ですよ)とベトナム帰還兵の叔父さんの心の成長を描いた物語です。

南部小説とひと口に言っても、もちろんそれぞれに個性があるし、全然違うものではありますが、とても大雑把なキーワードに、田舎もん、というのがあるんじゃないかと思います。(身もフタもない言い方ですけど…)

『インカントリー』は、まさに「田舎もん」を描いた小説です。

そして、そこがわたしの共感のツボのひとつでもあります。
生まれが京都のど田舎ですから。

そんな話はさておき、『インカントリー』には、ムーンパイという名前の猫が出てきます。
ムーンパイて何? と思って調べてみたら、アメリカ南部の代表的なお菓子みたいです。

全粒粉の丸いクッキーにマシュマロを挟んでチョコレートをかけたものだそうです。
森○のエンゼルパイって、ムーンパイをヒントにしたんじゃないかな? と思ってググったら、やはりそうでした。興味のある方はこちらをどうぞ。ムーンパイと日本のチョコパイの関係がチョコっと書いてありますよ。

最近、ムーンパイもどきのお菓子をつくるのにハマっています。
全粒粉のクラッカーにマシュマロをのせてオーブントースターで温め、チョコレートをひとかけ載せて少し溶けたところで、全粒粉クラッカーを載せてサンドイッチ状にします。

実はこれ、クラッカーの箱の裏に載っていたレシピです。あつあつを召し上がれ、と書いてありましたが、マシュマロの弾力のある食感が好きなので、いまは冷蔵庫で冷やすようになってしまいました。エンゼルパイ風です。でも、元祖はムーンパイでした。