遠慮・・・?

朝の山手線。

今日はドア横の席に座って本を読んでいました。

すると、手すりにつかまって立っていた女性がその場に座り込みました。

具合でも悪いのかな? と女性の方に目をやると、しゃがんだままメールを打っています。げ、元気なのかな・・・?

メールを送信し終えるまで見届けましたが、そのまま座り込んでいるので、やはり具合が悪いのかな、と思い、「あのう・・・座りますか?」と声をかけてみたら、きっぱりと、「結構です」と断られました。

結構です、と言われても、いや、どうしてもお座りください、と申し出るべきなのか、そうですか、結構ですか、とすんなり引き下がるべきなのか、いつも迷ってしまいます。。。


中学生のとき、塾で隣の席に座っていた女の子が、休み時間に薬を飲みました。
うまく呑み込めなかったみたいで、授業が始まってから、喉のあたりをしきりに押さえて苦しそうにしているので、
「お水飲んできたら?」と小声で言うと、
「いや、いい・・・」
と我慢しています。
でもやっぱり苦しそうなので、
「先生に言おうか?」と訊ねると、またもや、
「いい、大丈夫」
と言います。

でも、でも、と小声でぼそぼそ喋っていたら、ようやく先生が気づいてくれました。

「ん? どうしたの」
「○○ちゃんが、薬がうまく飲めてなくて・・・」
「なあんだ、水飲んでくればいいじゃん」
先生はいともあっさりと言いました。

それで、○○ちゃんはすたすたと水を飲みに行ったのです。

○○ちゃんが教室を出ると、先生は不思議そうな顔で、
「ヘンなとこで遠慮深いんだなあ」
と言いました。

ヘンなとこで、とはどういう意味だろう? と思ったのと、いや、あれは遠慮とかそういうんではないと思う、と中学生なりに思ったのを憶えています。

遠慮じゃないなら何なのか?

うーん。。。

(つづく・かな?)