茄子のアサディジョ漬け

寺島ナスってご存知でしょうか?

今回初めて出合ったのですが、江戸時代に墨田区東向島のあたりで栽培されていた鶏の卵くらいの小さなナスです。
(写真がちょっとピンぼけでスミマセン、、、)
少し大きいものもありますが、そばに並んでいるニンニクと比べると、寺島ナスの愛くるしいサイズがわかるかと思います。(このパプリカも小ぶりです)

いまこの寺島ナスを復活させようと地元では盛り上がっており、その復活プロジェクトの一環として玉ノ井カフェでお料理教室が開催されました。

講師はおかどめぐみ子さん。教えていただいたのは、「茄子のアサディジョ漬け」です。

このお料理も初めて聞くものでしたが、黒田硫黄のマンガ『茄子』に出てくるみたいです。
(読んだけど覚えてませんでした、、、)

茄子 (1) (アフタヌーンKC (272))

「茄子のアサディジョ漬け」というのはスペイン料理ですが、パエリヤやオムレツほどにはメジャーではないようです。要は茄子のピクルスですが、単にピクルス液に漬けこむのではなく、茹でた茄子に切りこみを入れてアサディジョなるものを詰めてから酢漬けにします。

この写真では色が黒っぽく見えますが、アサディジョは真っ赤に燃えるスペインの太陽のように(?)とにかく凄まじい色です。ただし、見た目ほどには辛くありません。鷹の爪も入っていますが、この赤い色は干しパプリカのみじんぎりの色なので。

これをひとつひとつ壺に入れていき、最後にピクルス液を注いでオリーブオイルの油膜をはります。


3日後くらいからが食べごろだそうです。


アサディジョにはニンニクのみじん切りやフェンネルシード、クミンシードが入っているので日本人には異国の味わいですが、とても食べやすくておいしいです。
フェンネルシードとクミンシードは、インドカレーのお店に入ったときにふわんと香るスパイスを思い浮かべていただくとわかりやすいかと思います)
ニンニクたっぷりなので食欲をそそられます。
試食タイムに誰かが「パンに合いそう」と言っていましたが、確かにそんな感じ。

寺島茄子はスーパーなどではまだ手に入りませんが、普通のナスでもつくれると思いますし、大根でつくってもおいしいそうだな、という気がしています。これを機にピクルスに目覚めてしまいそう♪