はちみつとレモン

初夏です。

いや、まだ3月か。

でも、そのくらい今日の青山通りは暑かったのです。

薄手のコートすら要らないほどでした。

歩いているだけで汗が吹き出します。

家に帰るなり、冷蔵庫の「はげレモン」を取り出しました。

はげレモンとは、おろし金で黄色い皮の部分だけわしわしと擦って使ってしまったレモンです。
白く毛羽立っていて、なんだか無防備で寒そう。。。
毛刈りした直後の羊のようです。
嗚呼、はげレモン・・・。(はげにしたのはわたしなのに)

レモンはどちらかというと果汁や果肉よりも皮を使うことの方が多いので、この本体、どうしようかな〜〜〜〜と冷蔵庫に放置されていることがあるのです。
意外と日持ちするので、そのうち使うことにはなるのですが。

今日はこの暑さだったので、家に帰るなり、
はげレモンを絞って、レモネードをつくって飲み干しました。
くわー。
初夏の味だね。


この暖かさや、湿度や、日射しの強さ、吹く風のなまぬるさとかが微妙に合わさって、今日は妙に子どものころの夏の思い出が甦ってきます。
線香花火の儚い火が、しゅぱっ、しゅぱっ、と咲いては散るのです。

ノスタルジックな気分に浸ったまま、はちみつレモン寒天をつくったのでした。

明日はもっと暑くなるらしいです。