ミートソース2013

ミートソースはちょっと思い入れのある料理です。

というのは、子どものころハハがつくってくれていたわが家のミートソースは、ぶっちゃけ、あまりおいしくなかったからです。
不味いというほどではないけど、リクエストしたくなるようなメニューでもなく、、、というビミョーな味でした。
ハハも自分であまりおいしいと思っていなかったようで、あるとき、缶詰のミートソースを使ったら、そっちの方がおいしいことに気づいてしまい、それからは全くつくられることのない幻のメニューとなったのです。

ところが。高校生のころ、友人の家に遊びに行ったら、夕飯に出してもらったのがミートソースでした。
それまでは「自家製ミートソース=なんかビミョー」だと思っていたのに、そのとき食べたものはとてもおいしかったのです!
友人も母親のつくるミートソースはおいしいと絶賛しておりました。あんなにおいしければ、確かに絶賛するよなあ、とひどく納得したのを覚えています。

あのミートソースの味がずっと忘れられず、独り暮らしをしていたころ、友人に頼んでレシピを教えてもらいました。
しかし、こういうものは大量につくった方がおいしい気がしたので、結局つくる機会がないまま日々が過ぎ、、、
去年、たまたま図書館で借りていた某レストランのレシピ本に載っていたミートソースが、たっぷりの赤ワインでひき肉を煮込むというつくり方で、「おいしそうだな」と思い、いまは実家暮らしということもあり、つくってみることにしました。

ところが、レシピ通りにつくっているのに、なんだか冴えない味で、最後はケチャップや缶詰のトマトソースまで投入してどうにか誤魔化した、という程度の出来で、家族の評判もいまひとつでした。

そんなわけで、やはり「あのレシピ」が欲しい! と友人に頼んで再度入手して(以前もらったレシピは引っ越しでどこかへ行ってしまったので)、この度ようやくつくることができました。
秘伝のレシピは、実は昭和50年代発行の「きょうの料理」だそうです。

このレシピの良いところは、みじん切りの野菜を先に蒸し煮して、ひき肉は別に炒めて後から合わせる、というところだと思います。

タマネギ、セロリ、ニンジン、ニンニクは鍋で「気長に蒸し煮する」と書いてあったのですが、この「気長に」というのもポイントかもしれません。
野菜は時間をかけてじっくりと蒸し煮すると一番おいしさが引き出される、というのが最近実感していることです。

そんなわけで、本当に、ほんと〜に、「気長に」蒸し煮しました。
そして炒めたひき肉を鍋に入れ、赤ワインを「三分の二カップ」入れるとあったのですが、ここらへんからレシピを無視して赤ワインは2カップ投入です(笑)

煮立ったら、小麦粉を2つかみ入れ、トマトやナツメグクローブなどを入れて、ここはレシピ通りに弱火で「2時間以上」煮込みました。

なんて「気長」な料理!!!

時間のあるときしかつくれませんね。。。(^^;

でも、今までつくった中ではいちばんの出来です。(キラリン☆)

一年に一回くらいは、こんなお料理をつくるのも良いかもしれません。